顎関節症を発症(再発)させないために!セルフケアも同時並行で!

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顎関節症は外力による怪我などが原因のこともありますが、ご自分の内なる生活習慣に由来することも多いのです。以前、ご紹介した治療法の中に「認知行動療法」があったのを覚えていますか。

患者さん自身があごに負担のかかる悪習慣を自覚し、積極的に改善することが治療の効果を高め、再発の予防にもつながります。

 

1 歯ぎしり食いしばりはやめましょう

嚥下の時や、運動時にも上下の歯が接触しますが、上下の歯が強く接触しすぎないように注意しましょう。食事でも同じです(硬いものは別です)。野球選手やプロゴルファーの方で、打球を飛ばそうとするときに何トンもの強い力がかかるとされ、歯がボロボロになる方もいるようです(マウスピースを装着している方もいます)。

 

2 硬い食べ物は避けよう

顎関節症で痛みや違和感、口の開けづらさなどの症状を感じている時は、硬い食べ物を食べるのはやめましょう。勿論、普段から固い物や柔らかいものを取り混ぜで咬むことは大事です。

 

3 開口はひかえめに

あまりに一気に口を大きく開けるのはやめましょう。症状のある場合は、口を大きく開けて笑ったりしないように、注意しましょう。カラオケ禁止のこともあります。

 

※あくびも意識的に口を大きく開けないようにします。また、歯科治療の際も要注意です。

 

食べ物は小さく切って、あまり大きく口を開けなくても食べられる工夫をしましょう。また、両奥歯でしっかりと、十分に噛むことが大切です。

 

4 急な痛みは冷やす!慢性的な痛みは温める!

急に痛くなった場合は、先ず患部を冷やします。ただし、血液循環が悪くなるほど冷やしすぎてはいけませんし、短期の処置です(RICEの法則)。

慢性的な痛みにはホットタオルなどで温めると、筋肉の緊張がほぐれ痛みが軽減されます。

 

5 セルフマッサージ

あごの関節靭帯や筋肉の緊張が痛みの原因になっていることもあります。その場合には血行をよくするマッサージが効果的です。ポイントは強く揉むのではなく、気持ちいい程度にさすることです。

 

6 姿勢をチェック

猫背になっていませんか?まっすぐ立ったとき、あごが突き出るような立ち方になっていませんか?立ったり座ったりしたときの姿勢を正しくしましょう。また、お仕事でPCを使うなど同じ姿勢を長時間続けるような方は要注意。適度な休憩を入れ、ストレッチなどで体をほぐすことも大切です。前後方向だけでなく横方向の傾きや捻じれも注意ですね。

 

7 うつ伏せ寝厳禁!

寝るときの姿勢はあなたが考えている以上に大切です。うつ伏せの姿勢はあごや首に大きな負担をかける姿勢です。寝るときは仰向けを心がけましょう。また、高すぎる枕も同じくあごによくありません。気道を確保するのも重要です。

 

8 セルフリハビリ

あごの痛みが緩和されたら、少しずつ動かす訓練をしましょう。口の開け閉め、あごを横に動かすなどの運動を行います。これらの運動は医師にやり方を相談し、症状をみながら行ってください。

ウォーキングや水泳など全身の血行を促進し、基礎体力を維持する運動も効果が期待できます。

 

9 ストレスにさようなら

精神的なストレスは歯ぎしりや食いしばり、筋肉の緊張の原因です。また、全身の血行にも関係します。ストレスを溜めないように、自分なりのリラックス法を探しましょう。

スポーツが趣味の方、人によっては歯を食いしばってしまうスポーツに注意です。音楽がリラクゼーションになっている方は、管楽器の演奏で歯を食いしばっていないかチェックされてみてください。また、カラオケや合唱でも口を大きく開けないように注意してください。頭の働きを変えてあげる工夫が必要ですね。

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