子どもの歯並びを矯正治療で治す

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子どもの歯並びが悪いと歯科矯正をしたほうがいいのか気になる親が多いと思います。


子どもの矯正(小児矯正)の一般的な考え方は、機能的な障害を除くことを主として、上下のあごの骨のバランスを整えスムースな永久歯への交換を図る「第1期治療(咬合誘導)」と、永久歯が生えそろってから歯の位置を整える「第2期治療(本格矯正)」の2段階からなります。治療に用いる矯正装置は、沢山あり、治療の目的や歯並び、年齢・協力性などによって選択されます。

あごを広げる
子どもの歯並びが気になる多くのものは歯が凹凸していることではないでしょうか。この凸凹の原因は、歯が並ぶ顎の大きさと歯の大きさの引き算の問題です。子どもの時から矯正治療を開始すると、成人に比較してあごを拡げることが容易に出来るので、将来、抜歯する可能性を低くすることができます。もちろん、すべての方が抜歯をしなくていいわけではありません。あごを拡げる矯正装置には固定式のものや取り外しのものがあります。期間は、拡大量によりますが、半年~1年ほどかけてあごを拡げ、その後しばらく戻らないように固定(保定)します。

前歯を治す
あごを拡げると前歯の凸凹は自然に治ってしまうこともあります。しかし、ねじれが強かったり、上下の歯が反対になっていたりする場合には前歯にブラケットを付けて一時的に歯並びを治します。あるいは取り外し式のマウスピース型装置で治すこともできます。前歯がきれいに揃ったら装着時間を少なくしていき奥歯の交換を待ちます。

お口の周りの機能を治す
歯並びは、内側からは舌、外側からは唇や頬の圧力で維持されているため、歯の大きさとは別に癖や口の周りの筋肉の使い方で悪くなることもあります。子供のうちにお口に関する悪い癖を改善し、噛み合わせや呼吸が安定するように治療します。治療はあごを拡げたり、前歯を治したりするのと同時に行います。

 

◆子どもの歯列矯正で使われる装置

拡大装置(拡大床)
拡大装置はあごが成長している第1期治療の段階で使用する装置です。成人でも使う場合があります。
小さく狭いあごの場合、歯が生えるスペースが確保できずに歯並びが乱れてきてしまいます。まずはあごを拡大させて、歯が生えるスペースを確保するというのがこの装置の役割です。歯列は、前方や側方に広げることが多いです。

ヘッドギア
出っ歯など、上あごが下あごに比べて前に出っ張っているケースでは、ヘッドギアを装着することがあります。奥歯にかかる矯正力が歯を後方に移動したり、上顎の前方成長を抑制したりする効果があります。主に就寝時に使いますが、日中でも使い装着時間が長いほど有効性が増します。主にあごが成長段階である第1期治療で使用される装置ですが、第2期治療で奥歯の前方移動を予防する目的でも使用されます。

ワイヤーブラケット
大人と同じ矯正方法です。第2期治療から使われる装置で、歯の一つ一つにブラケットという装置をつけて、そこにワイヤーを通して装着します。固定式装置ですから、一旦取り付けたら簡単には外せない装置です。

マウスピース
取り外せるマウスピースは、種類が豊富です。第1期治療でも第2期治療でも使われ、様々な種類や形、目的のものがあります。
ワイヤーブラケットなどと比べれば見た目が気になりにくく、清掃性の問題も解消されて、歯への負担が少なくなります。

お子様の不正咬合が、今は大したトラブルはないと思えても、永久歯が生えた途端に問題が発生することもあります。気になるときはまず歯科医に相談しましょう。早期に治療をすれば、永久歯列における不正の問題の予防や正常な状態への誘導が可能になります。仮に、一部の不正が残っていたとしても、治療が簡単になっているはずです。

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