目立たない歯科矯正装置

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矯正装置というと、ギラギラした大きな金属が歯についている様子を思い浮かべる人が多いいのではないでしょうか?しかし、最近では、金属部分(ブラケット)が小さくなり、金属以外の白いセラミックや透明のプラスティックなどを使って目立たなくすることや歯の裏側で見えない装置など、いろいろな装置・治療法があります。以下に代表的なものを紹介します。

1.セラミックブラケット
ブラケットの部分が白いセラミックで作られている矯正装置です。歯の色調に似ているので見た目はほとんど目立たちません。治療期間はメタルブラケットを使用した場合と比較すると、ワイヤーとの摩擦の点でやや長くなる傾向がありましたが、現在ではほとんど同じです。

メリット
・目立ちにくい
・金属アレルギーの方でも治療が可能

デメリット
・金属製のものより高価である
・かけたり割れたりすることがある。
・歯面との接着量がやや劣る

◆参考費用:80万~120万円

 

2.舌側矯正装置
矯正装置を歯の表側ではなく裏側につけます。表からは全く見えないので、誰にも気づかれない間に、きれいな歯並びにすることができます。

メリット
・装置が見えないので人に気付かれにくい

デメリット
・上の歯の装置と下の歯が当たり、咬みづらいとか、装置が外れる場合が少なくない。
・舌に触れる違和感がある
・ブラケットの位置決定やワイヤーの屈曲などの点で、表側矯正より処置時間やトータルの治療時間がかかる
・治療経験と技術がある専門歯科医院が多くない
・費用が表側矯正と比べ高い

◆参考費用:120~200万円

 

3.マウスピース
歯に固定させるワイヤーやブラケットを使わず、取り外しができる透明で薄いマウスピース型の装置です。

メリット
・着脱が可能なので、他人の目が気にならない
・矯正治療に伴う歯の痛みが少ない
・食事の時は外すので、普段通り食べることができる
・ワイヤーを使わないので、歯肉炎や虫歯になるリスクが減る
・混合歯列後半期からも適用できる
・通院1回あたりの治療期間が短い

デメリット
・歯のコントロールのために歯面にアタッチメントを接着する
・どちらかと言えば、歯の3次元的なコントロールを要する抜歯症例は難しい傾向がある
・場合によってはワイヤー矯正のほうが早いこともある
・全体の矯正の費用をワイヤー矯正装置と比較すると高い

◆参考費用:30~100万円(部分か、全体か、にもよる)

 

4.ハーフリンガル
その名の通り、上の歯は裏側にブラケットをつけ、下の歯は前にといった方法です。下の歯は上の歯ほど装置をつけていることが目立たないので、このような方法がとられます。さらにブラケットの素材をセラミックやプラスティックとし、ホワイトワイヤーやゴールドワイヤーなどを用いれば矯正していることが分かりづらくなります。

メリット
・下の歯と当たることがある
・話すときに舌があたるので発音の邪魔になりにくい
・上下裏側矯正と比べて料金が安い

デメリット
・表側矯正と比べて料金が高い
・裏側装置と同様に、治療経験と技術がある専門歯科医院が多くない

◆参考費用:70~100万円

 

歯並びによっては効果的でないケースもあるので、医師とよく相談した上で矯正方法を選択しましょう。

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