歯並びと言うと、どうしても見た目の良し悪しが頭に浮かぶかもしれません。しかし、歯並びや、噛み合わせは私たちの健康にダイレクトに影響を与えることをご存知でしょうか。
噛み合わせがよくないと、顎関節症といった口腔や顔面に限定したことばかりではなく、頭痛や肩こり・腰痛など身体の不調までも影響することがあるのは意外と知られていません。
まず、あなたの歯はいい噛み合わせなのか、悪い噛み合わせなのかチェックしてみましょう。
【チェックポイントその1】
まず、鏡で自分の歯並びをチェックしてください。きれいに並んでいますか。歯が欠けたり、重なっていたりするところはありませんか。当たり前ですが、きれいに並んでいても噛めない状態の歯はいい噛み合わせとは言えません。次に普段の生活を思い出してください。おしゃべりしている時や、何かものを食べている時、誤って舌やほおを噛んでしまうことはありませんか。これも悪い噛み合わせの可能性があります。
【チェックポイントその2】
奥歯を咬んで自然にお口を閉じてみてください。さあ、鏡を見てましょう。上下の唇は綺麗に合わさっていますか?この時、上下の口唇が軽く接触しないで唇の隙間から歯が見える方、上の前歯が下唇に触れてしまう方は噛み合わせが良いとは言えません。
【チェックポイントその3】
奥歯を意識的に噛んでください。口はそのままで、両手の人差し指を口の中に入れてほおを広げてみます(子どもの頃、この状態で「学級文庫」と言う遊びをしませんでしたか?)。この時、歯が見えるように広げてください。さて、あなたの歯はどうなっていますか。上の歯は下の歯よりも外側にありますか?下の歯が一部でも外側にあるのは噛み合わせに問題があります。また、上の歯と下の歯の間に隙間がありませんか?隙間が少しなら良いのですが、隙間が大きく舌が見えてしまうような方は噛み合わせに問題があります。上の歯が外側にはあるのに、下の前歯があまり見えない方、歯並びが揃っていない方も問題ありと判定されます。
【チェックポイントその4】
今度はお箸を用意してください。箸を横にして、左右の奥歯で噛んで支えてみます。この状態で鏡を見てみましょう。お顔が傾いていませんか?お箸は水平でしょうか?お箸が傾いて水平にならない方は噛み合わせがいいとは言えません。
いかがでしたか? あなたの歯の噛み合わせは大丈夫でしょうか。
自分の歯の状態を知ることは健康チェックの第一歩です。数年前に歯科医院で「噛み合わせがいい」、「歯並びがいい」と言われた人も今一度チェックしてみてください。なぜなら、歯並びやかみ合わせは一生変わらないものではないからです。