理想の噛み合わせとは?歯科医が教える究極の歯並び

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歯の専門家である歯科医にとって理想の噛み合わせとはどういったものなのでしょうか。歯科医の目指す理想は、矯正治療の最終目標と合致するはずです。

まずは矯正治療が終了した時、自分の歯がどのような状態になっているのか想像しながら、以下を読んでみてください。

 

噛んだ時、噛み合わせに違和感や痛みがない。

  1. 両側の奥歯にかかる力がほぼ同じで、しっかり噛める実感がある。
  2. 上下の犬歯がしっかり噛みあっている。
  3. 歯ぎしりをするように上下の歯を接触させながら、ゆっくり下の歯を左、右方向に滑らすように動かしていく時、上下の犬歯が誘導している。
  4. 4の動きで、奥歯が触れ合わない。特に奥歯の2本、第一大臼歯、第二大臼歯が当たらない。
  5. 下の犬歯が上の側切歯と犬歯の間に位置している。上の犬歯は、下の犬歯と第一小臼歯の間に咬みこんでいる。
  6. 上下の歯を軽くかみ合わせた時、上前歯4本に下の歯が強く当たっていない。
  7. 上下の歯に大きな隙間がない(垂直的に)。

 

以上の8つのポイントは歯の機能を考える時、とても大事です。

せっかく歯科矯正をするのならば、機能的な観点からもいい歯並びを目指したいものです。

 

ここから紹介するのは機能だけでなく、見た目に「きれいな歯並び」といわれるためのチェックポイントです(少し高度で専門的です)。

 

【チェックポイントその1】

歯の上下正中線(上下歯列の真ん中のライン)が顔の正中線(顔の中心のライン)と一致している

 

【チェックポイントその2】

上切歯の切端ラインはきれいに整っているか。このラインは一直線に並べばいいものではなく、少しほほ笑んだ時の上唇のラインとマッチしてバランスのとれた位置で並んでいるかをチェックします。

 

【チェックポイントその3】

歯頚部(歯肉部)つまり、歯と歯茎の境目のラインが均一であるか。

 

【チェックポイントその4】

口角を上げた時、ドライウェットライン(下唇の乾いているところと濡れているところの境目)に上前歯の切縁が触れる。

 

【チェックポイントその5】

上前歯の歯肉が見えすぎない(歯茎が長く見えるのは良くない)

 

【チェックポイントその7】

エステティックライン(横顔の鼻の先から顎の先をつないだ直線)から上下の唇が前方に出ない。

 

少し高度ですが、この7つのポイントを押さえれば、審美的にも美しい歯になったと言えるでしょう。

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